So-net無料ブログ作成

祝島&長島訪問記2016 [原発]

台風シーズン真っ只中の9月17日~18日、祝島と田ノ浦を訪れる取組を行いました。
今年の参加者は東京、京都、大阪、福岡から来られた方々で皆さん祝島は初体験です。

一日目
祝島小学校(休校)の正門から田ノ浦を眺め、祝島と田ノ浦が近いこと、田ノ浦が朝日の昇る東側にあることを説明しました。
iwai02.jpg

その後島内を散策しながら練り塀などを見て回りました。練り塀と同じようなものが韓国の済州島にあることを話すと、参加者は不思議がっていました。
iwai03.jpg

続いて、遣新羅使が詠んだと言われる二首が刻まれた万葉の碑にも案内しました。祝島は古来より、行き交う船の航行安全を守る神霊の鎮まり給う島として崇められてきたそうです。

 夕方、みさき旅館さんで「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の事務局次長の山戸孝さんの話を伺いました。山戸さんは、今年は4年に一度の神舞をしたことや、同じ8月に村岡山口県知事が中国電力が提出した田ノ浦の公有水面埋め立て免許の延長申請を不当にも許可したことなどを話して下さいました。

二日目
朝から小雨。傘を差し海岸線をぶらりと歩きました。しかし、途中で雨が激しくなり旅館に戻ることに…。

 お昼過ぎの定期船で祝島を発ち、四代港に着きました。二日目のメインは、中国電力が上関原発建設を目論む田ノ浦の現地見学で、山道を歩くことになります。しかし、雨が酷いので断念せざるを得ません。
 四代で被爆三世とその連れ合いさんも加わり、「上関原発を建てさせない上関町民の会」の事務所へ向かいました。途中の道路では何カ所も拡幅工事をしています。発注者は中国電力。元々は県道だった道路をわざわざ町道にして、中国電力発注の工事が行われていました。
 事務所では町民の会の共同代表で「上関の自然を守る会」の幹事の三家本さんのお話を伺いました。お話をお聞きし、「上関の自然を守る会」の取組は上関町の漁師さんたちに漁業者としての誇りを取り戻していること、調査で見つかった様々な生き物たちは自然の豊かさを表しており、「何もない」と言っていた町民に「豊かな自然がある」と意識を変えるきっかけになっていると感じました。

おまけ
iwai01.jpg
祝島の船着き場の側に祝島の案内板が設置されていました。

iwai04.jpg
今回は台風直前だったためか猫にあまりあえなかったのが残念です。

上関原発を建てさせない山口県民大集会 ~福島を忘れない さようなら上関原発~ [原発]

3月26日、維新百年記念公園で「上関原発を建てさせない山口県民大集会 ~福島を忘れない さようなら上関原発~」が開かれました。
県内外から集まり、参加者は2000人超となりました。
主催は上関原発を建てさせない山口県民連絡会です。

2016032600.jpg

 オープニングは十代の女性アイドルグループ・制服向上委員会の歌です。「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」が有名ですが、今回は「第九」「Oh ズサンナ」「戦争と平和」など脱原発や安倍政権批判を交えた歌を歌ってくれました。歌詞の内容はかなり痛烈なのですが、かわいらしいので、それを感じさせません。いい空気が作られ本集会に入りました。

 主催者挨拶は那須正幹さん(児童文学作家)、清水敏保さん(上関原発を建てさせない祝島島民の会代表)、田川章次さん(弁護士、県民監査にかかわる「住民訴訟」弁護団長)の3名が行いました。

2016032604.jpg

清水さんは山口地裁の裁判官が祝島と田ノ浦に来ることになったことを報告し、「中電も県も国も諦めていない。34年となる祝島のたたかいは高齢化で容易ではないが、今日を契機に計画をなくすまで頑張りたい」と熱く語られました。

メイントークは福島県飯舘村の酪農家・長谷川健一さんです。
2016032606.jpg

長谷川さんは福島の現状を語った後、「上関原発を建てさせてはいけない。われわれのような思いを山口県の人にはして欲しくない」と言われました。

次に計画の白紙撤回を求める集会宣言を採択し、参加者全員で「NON」と書かれた紙を掲げるパフォーマンスを行いました。
2016032609.jpg

最後にデモ行進をしました。

 集会が終わってもマルシェは続きました。制服向上委員会や地元のミュージシャンも会場周辺に作った舞台で歌を歌いました。
 「8・6広島青空式典から山口のヒロシマデーへ連続行動実行委員会」もマルシェに参加しました。
原爆被害の写真と米軍岩国基地や沖縄での反基地の闘い、反原発の写真です。
また、ミニ原爆展や朝鮮学校の補助金復活を求めるチラシなども置きました。
初めての試みとして、塗り絵やちょうちんを作るコーナーを作り、韓国の青年緑ネットワークから戴いた大きな黄色い風船も置きました。
 いろいろな方がそれぞれの方法で参加できる良い集会になったと思います。

上関原発を建てさせない山口県民大集会 -福島を忘れない さようなら上関原発ー [原発]


IMG_4642_R.JPG
「NON」を掲げ、原発反対の意思表示をする参加者」

 3月21日、山口市内にある維新百年記念公園に4000人が集まりました。目的は「上関原発を建てさせない山口県民大集会-福島を忘れない さようなら上関原発」に参加するためです。


u1.jpg
 オープンニングは威勢の良い宇部太鼓で始まりました。

k11.jpg
 続いて事務局長の草地さんが「祝島島民が上関原発に反対してきた32年間の思いを県民全体の意志にするため昨年同様県民集会を開いた。上関原発建設計画は楽観できる状況ではない。安倍内閣は再稼働に突き進んでいる。福島の事故を繰り返してはならない。どの原発も動かしてはならない」と挨拶されました。

nasu1.jpg
tagawa1.jpg 
 共同代表の那須さん、田川さんは安倍政権と山口県政を強く批判し、そういう思いを周りに伝えようと提案されました。


mutou21.jpg
 メインスピーカーの武藤類子さんは被ばく労働者が劣悪な環境で賃金を搾取されていることや子どもたちに対する人権感覚がないこと、高濃度の放射性廃棄物を燃やすための仮設焼却炉を500億かけて作ろうとしていること、仮設焼却炉なので環境アセスが不要なこと、それを三菱、日立など原発で儲けた企業が受注していることなどを暴露。また今の福島を戦争状態に例え「機関銃はないが命が脅かされている。しかし放射能に対する不安や疑問を口に出すことができない。生きる権利が奪われている。」と言われました。そして、二度と同じような悲劇を繰り返さないよう事故の原因究明と責任者を処罰させるために東電を刑事告訴していると言われました。



 次に祝島や上関町町民から発言がありました。

simizu1.jpg
 上関原発を建てさせない祝島島民の会の清水代表はボウリング調査や埋立を強行しようとする中国電力の作業員に対し、祝島の漁業者や全国の仲間と辺野古のような闘いを行ってきたことを話された後、「今日の田ノ浦は木々が青々と茂り、海も汚れていなかった。今後も田ノ浦の海と山を守っていきたい。計画が撤回されるまで全力でたたかいます」と訴えられました。


slapp11.jpg
 中国電力に訴えられている岡本さんは「僕たちの生きる権利、表現の自由、豊かな自然を守るためれからも闘います。」と宣言されました。


takasima11.jpg
 上関の自然を守る会の代表高島さんは田ノ浦やその周辺の素晴らしさを伝え「原発を頼らなくても自然を活かした道がある。奇跡の海を子どもたちに残したい。上関原発建設計画を中止させよう」と訴えました。


yamato1.jpg
 上関原発を建てさせない祝島島民の会の山戸事務局次長は祝島漁業者による公有水面埋立免許取り消し訴訟で原発建設により生命・財産が奪われる危険性を訴えてきたことや山口県は手続きをしただけと思っているかもしれないが、島民の人生を苦しめていることなどを説明した後「海の埋め立て申請の免許を失効させることが上関原発を白紙撤回させる大きなステップになる」と訴えました。

 その後、知事に対し埋め立てを認めないように求めた集会宣言を採択し、「NON」を掲げるパフォーマンスを行いました。
 最後に400メートルのデモを行いました。デモの参加者は2000人。青空の下「原発いらん!命が大事♡」とシュプレヒコールを上げながら歩きました。

ds1.jpgdn1.jpgdb1.jpg


 会場の周りにはいろんなマルシェが40ブースありました。8・6実委は「戦争と被ばくを許さない写真展」を行い、パネルを20枚ならべました。写真を見られた高齢の広島出身の女性は「私は疎開していて被爆せずにすんだが、家族や親族が大勢死んだ。家も燃えた。戦後家を見に行った父が焼け残った庭の石を「さすがに石は燃えんかったの」と言いながら蹴ったら、ボロボロに崩れた。戦争は何もいいことがない」と話して下さいました。
ma1.jpg


 今の福島も沖縄もそして岩国も戦争状態です。銃や戦車で殺されなくとも、人権が踏みにじられています。武藤さんは「自分の頭で考え、行動しよう」と言われました。人権が踏みにじられる行為には「NO」と言いましょう!

“奇跡の海を守ろう!!”上関自然の権利訴訟公開シンポジウム [原発]

 1月31日、「“奇跡の海を守ろう!!”上関自然の権利訴訟公開シンポジウム」が上関町中央公民館でありました。
参加者は120名。

131z.jpg
みぞれが降る寒い日でしたが、参加者の熱気で会場は暖かかったです。

 今回のシンポジウムの目的は、上関原発建設計画を止めるために行っている「自然の権利訴訟」を社会に広めることと、裁判官に現地へ来てもらうことです。
 パネリストは原告弁護団長の籠橋隆明弁護士や京大原子炉実験所の今中哲二助教、京大大学院の加藤真教授、山戸貞夫町議の4名です。

131im.jpg
 今中助教は「原子力発電所は危険なもの。それを『安全』と偽って作り続けたのが間違い」と話され、
東京電力福島第一原発の事故で誰も責任を取っていないことや放射線管理区域のような状態の場所に
住民が住まわされていたことなどを訴えました。
 また、当初、上関原発建設計画を聞いた時、反対派の共有地もあるし、この場所では狭すぎるので原発はできないと思っていたが、海を埋め立てて造ろうとしていることを聞き、非常に驚いたそうです。

131kaou.jpg
 加藤教授は日本の海洋生物は世界的に見ても固有種が多いこと、瀬戸内海で人工物のない田ノ浦が
どれほど貴重な場所なのかを話されました。
 そして、「辺野古には1mを超える珊瑚や絶滅危惧種のジュゴンがいます。」と辺野古の海のすばらしさ
も語られ、埋め立てさせてはいけないと熱く語られました。

131kt.jpg
 籠橋弁護士は「自然の権利訴訟」のいきさつを話されました。
 裁判は弁論を終え、検証に入っています。
裁判官に田ノ浦と祝島を訪問してもらえば、どういう場所に原発を造ろうとしているのかがわかります。
裁判官に現場へ来てもらうための取り組みをしていこうと話されました。

131ys.jpg
 山戸さんは「祝島島民が前面に出て反対運動をしていることが大事。もちろん祝島島民だけでなく
上関町の人や支えてくれる人があって、30年間上関原発は立っていない。祝島の人は高齢化してい
るが、生きて存在していることが大事」と、生きることの大事さを話されました。

131tm.jpg
 4人が語られた後、「上関の自然を守る会」の代表であり「自然の権利訴訟」の原告団団長の高島さんから、裁判官を現地に来させるための署名が開始されたという発表がありました。

祝島&長島訪問記 [原発]

10月4日(土)
koizumi.jpg 
祝島では、今年新しく出来た定食屋「古泉」で昼食を取ることにしていました。「古泉」は分かりにくいところにあるらしく、みさき旅館さんが案内してくれました。実際、道路ではないところを通らなければたどり着けないところで、祝島らしさを感じました。

see.jpg
昼食後、祝島小学校に行き、海の向こうに見える田ノ浦をみました。祝島の東側にある田ノ浦は4.5kmしか離れていません。中国電力はここに上関原発を建てようと目論んでいて、その姿勢は今も変わっていません。
 しばらく島内を散策した後、みさき旅館で、上関原発を建てさせない祝島島民の会の事務局次長の山戸孝さんのお話しを伺いました。

山戸孝さんのお話し
 中国電力は山口県の豊北や田万川に原発を建てようとしたが住民の反対で建設できませんでした。そこで、中国電力は上関では町議や漁協長、民生委員など町の顔役に根回しをし、上関町から原発誘致をお願いする形にさせました。また住民を原発施設に連れて行き、綺麗な施設を見学させ美味しいものを食べさせたりしました。しかも原発のメリットばかり言ってデメリットは言いません。祝島の人達は電力会社に不信感を持ち、早朝、港へ行き、地元の漁師達の話を聞くなどしました。また祝島には原発で働いていた人や広島で原爆に遭った人もいので、直ぐに上関原発建設計画反対に立ち上がったそうです。
 祝島ではインターネットを使ってビワ茶やヒジキなどの通販を行っているそうです。商品に上関原発建設計画に反対していることを知らせるチラシを貼っているので、原発に関心の無い人がチラシを見て関心を持ってくれ、「もっと協力したい」と言ってくれたりするそうです。

夕方、再び散策を開始。
nerihei.jpg
練り塀をのある路地を散策したのち、こちらも今年で来た岩田珈琲店に行きました。
iwata.jpg


5日(日)
 台風18号の影響で朝から小雨が降っていました。午前中の散策を諦め、旅館で学習会をしていると、みさき旅館さんが「今日の定期船の夕便は出ません。昼便は祝島に船が着くと直ぐに室津に向かうそうです」と知らせに来てくれました。本来10時40分に祝島に入港した定期船は12時30分に出港します。しかし、台風の影響のため、10時40分に祝島に入港した後、直ぐに出港するというのです。すでに9時30分を過ぎています。慌てて帰り支度をしました。
 定期船はかなり揺れました。台風はまだ離れているのに、波が高ければ定期船は出なくなります。離島は天気次第で完全に孤立します。もし、原発事故が起きたらと想像すると、祝島の人達が断固反対している理由がよく分かりました。
 四代港に到着すると、雨は止んでいました。二日目の目的は中国電力が上関原発建設を目論む田ノ浦の浜に降りることです。今回、初めての参加者もいるので、行けるところまで行ってみました。四代のメイン道路から少し外れた道を車で走ります。この道を使うのは中国電力の関係者か原発に反対している人だけでしょう。山道ですが舗装されています。しかしその舗装が至るところで剥がれ雨水がたまっていました。
nagasima1.jpg
道のそばにはまだ、こんな看板があります。
途中で雨が強くなったので引き上げることにしました。

 午後から上関の自然を守る会の代表の高島美登里さんの話しをお聞きしました。
高島美登里さんの話し
 これまでの調査で、ワシントン条約保護動物スナメリ・環境庁絶滅危惧種ハヤブサ・水産庁危急種ナメクジウオ・世界的に希少なヤシマイシン近似種などを確認し、その結果、上関周辺の海域が世界的にも貴重な生物多様性のホット・スポットであり、1960年代以降の人工的改変により失われた、瀬戸内海の健全な環境が奇跡的に残された「奇跡の海」であることが確認できました。さらに、国の天然記念物のカラスバトの生息確認や、日本海特産種であるスギモク群落を発見しました。特に、2008年からは国の天然記念物でIUCN(国際自然保護連合)指定の絶滅危惧種であるカンムリウミスズメの世界で唯一の周年生息地であることや、オオミズナギドリの世界で唯一の内海繁殖地であることなど、鳥類の分野における新しい知見も蓄積しています。
 調査のきっかけは中国電力の環境アセスメント。環境影響評価法ができたため、縦覧がありました。その時に祝島の人達が中国電力の環境アセスメントにスナメリが載っていないことに気づきました。中国電力のアセスメントを調査し不備を告発。中国電力は追加調査のために原発計画の実施を2年3カ月遅らせざるを得なくなりました。
 先日、朝日新聞の「プロメテウスの罠」に載り、周りの人に何か言われるのではと緊張していました。毎朝のランニングでは挨拶をする顔見知りの人が何人かいます。その人が近づいてきて「あんた新聞に載っとったね」と声をかけてきました。何を言われるのだろうと心配していましたが、応援してもらえました。なかなか表には出ませんが、原発反対の人は増えていると感じています。

 以上で全ての行程を終え帰路に就きました。国も中国電力も上関原発建設を諦めていません。今後も祝島の人々と共に上関原発建設計画に反対していきましょう。

中国電力による損害賠償請求 [原発]

10月22日(水)、中国電力による損害賠償請求訴訟が山口地裁で行われました。
原告は中国電力、被告は祝島島民2名、若者2名。
中国電力は上関原発を建てようとしている田ノ浦の埋め立て工事を妨害したとして、
4人に4800万円もの損害賠償請求を行っています。

この日、95人が裁判所に集まりましたが、傍聴席は35席しかないため、抽選となりました。

法廷では二名の方の意見陳述が行われました。
以下、陳述書です。

--------------------------------
  陳 述 書
                       平成26年10月22日
                           清 水 敏 保

私は、本裁判における被告の一人である、清水敏保と申します。
 本裁判で、今まで3回にわたり意見の陳述をしてきました。
 平成22年5月には、中国電力に対する祝島島民の28年間にわたる非暴力
での抗議活動について陳述しました。
 平成23年12月には、その年の3月に発生した東京電力福島第一原発事故
による大きく悲惨な被害に基づいて、周辺に住む人達の暮らしや産業を全て
破壊してしまう危険なものであることが改めて証明され、日本には原発はいら
ないと確信したことを陳述しました。
 そして、平成25年には、私たちの住んでいる祝島が原子力防災指針による
と、原発から半径5キロ以内の「予防的防御措置を準備する区域」にあたるこ
とを述べ、そうであるけれども離島であるため、船舶による移動しかなく逃げる
手段も限られ、避難計画も確立されていないことを中心に陳述しました。
 平成21年12月に、この裁判が提訴されてから、今年12月でもう5年が経
過しようとしています。
 その間、社会情勢は様々に変わってきました。しかし、平成23年3月の福
島第一原発事故は、日本において絶対に原発をつくってはならないことを国
民の目にはっきりさせたと思います。
 だからこそ、安倍政権となり露骨に原発推進へと政治が動いても、今年の
3月に山口市維新公園で行われた、「上関原発を建てさせない山口県民大
集会~福島をわすれないさよなら上関原発~」集会で、全国各地から7000
人を超える参加者が結集し、上関原発建設計画に抗議の声を上げたのです。
 また、今年の5月には福井地方裁判所において、大飯原発を運転させて
はならないという差し止め判決が出ました。
 この判決は、福島第一原発事故により、原発の危険性や被害の大きさを
認め、原発よりも人の生命や生活を維持する「人格権」が優先されると私は
解釈しました。また、原発の稼働が電力供給の安定性、コストの低減につな
がり、運転停止になれば、国富の流出や喪失となると主張する電力会社に
対して、裁判所は、「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活している
ことが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが、国富の喪失で
ある」と言っています。まさにその通りだと思います。
 もはや私たちの32年にわたる上関原発を建てさせないという抗議活動
の正当性は明らかだと思います。
 あとは、中国電力が取り上げた私たちの一つ一つの行動を、公平な目で
よく吟味してください。どの行動も何千万もの損害賠償の請求をされなけれ
ばならない行為ではないはずです。
 裁判所におかれましても、このような私たちの行動の正当性と平穏さを
正確にくみ取っていただき、速やかに請求棄却の判断をされることを強く
要望いたしまして私の陳述といたします。
                           以上
--------------------------------
  意見陳述書
                               2014年10月22日
                                 岡 田 和 樹
 僕たち被告とされている4人をはじめ、上関原子力発電所建設計画当初
から30年以上にわたって建設に反対してきた地元の人々や全国から駆け
つけた多くの人は、中国電力が訴えているような過激で違法な妨害行為
は行っていません。
 原子力発電所からは、必ず膨大な放射性汚染物質が排出されます。放
射能は生命に直接危害を及ぼすものです。すべての生き物には、生きて
いくための基盤である大地・空気・水などの自然環境が必要であり、そこ
が放射能によって汚染されることは、生存する権利が奪われることです。
何億年とかけて自然や生命が受け継いできた遺伝子を放射能は一瞬で
破壊します。さらには、汚染された遺伝子や地域は、時間をかけても元に
戻すことはできません。原子力発電所は、僕たちにとって利益でも夢のエ
ネルギーでもなく、共存することができない放射能を強制的に背負わせる
負の遺産です。生まれ育ったふるさとで、健康に幸せに生きていくために
は、原子力発電所に反対するほか道はありませんでした。僕たちは一貫
して、命やふるさと、自然や財産を守って生きていくため、平穏な非暴力
の抗議行動を行ってきました。
 日本の原子力発電所は、世界に誇る技術によって、仮に事故が起きて
も多重の防護で放射能を封じ込め、安全であると言われてきました。しか
し、安全のはずだった福島第一原発は事故を起こし収束の見通しも立た
ず、今なお高濃度の放射線汚染物質が排出され、世界中に広がり続けて
います。甚大な被害と想定外の事故が起きている以上、原子力発電所の
あり方を根本的に見直さなければなりません。広島原爆から福島事故に
至るまでどれほど多くの核犠牲者が出たのでしょうか。原子力の危険性
に目をつぶり、なお建設や再稼動をすることは再び過ちを繰り返すことに
なります。
 僕は、中国電力の一消費者として、これまでの数ある不祥事と隠蔽体
質の中国電力を信頼することはできません。 2010年には中国電力が運
転してきた島根原子力発電所で機器の超過使用が500ケ所以上、点検
の誤記載と記載漏れが1150ケ所以上あったと報告されました。緊急炉心
冷却システム用のモーターなど最高度の信頼性を確保する必要がある
機器52件の点検漏れと10年以上の超過使用も含まれていたと言われ
ています。
故意にも匹敵するほどの人の命にかかわる重大な過失です。全国初の
点検不備により原子炉は停止され、経済産業省からは保守点検ランク
全国最低評価1を付けられ、この問題だけとってみても、中国電力が原
子炉を安全に運転できる事業者ではないことは明らかです。また、放射
性物質の処分計画や地元の避難計画も定めていない中で、原子力発
電所建設を進める姿勢は、無責任そのものです。
 上関原子力発電所建設においては、これまでにも莫大なお金を地元
に配り、選挙においては不正転入を行い、現地では反対する人に暴力
をもはたらいてきました。計画は最初から原発建設在りきで、民主主義
とは程遠いものでした。地元理解もないまま工事は進み、僕たちはやむ
を得ず、現地で抗議をするほかありませんでした。
 しかし、平穏かつ非暴力の抗議行動に対して、中国電力側は強硬な
作業を次第にエスカレートさせていきました。海上に浮かぶ一人乗りの
小さなカヤックに体当たりするように、大きな作業船を何度も急接近さ
せ荒波を立てて脅したり、クレーン台船の周りで停止し抗議する漁船
やカヤックの頭上で、1トン以上ある大きなコンクリートブロックを旋回
させたり、日の出前には着工しないとしていた工事を次々と行い、真っ
暗な海上で航行灯を点けて停泊し、抗議していた祝島の漁船を、真横
から巨大なクレーン台船で押しよけて航行するなど、一歩間違えば死
傷者が出るくらい危険な行為を行ってきました。僕たちは、自分たちの
安全を確保するためにやむを得ず、ワイヤ一に掴まって強引に進む工
事に抗議しました。しかし中国電力は、「安全第一」としつつ、ワイヤ一
に掴まって抗議する男性を大型クレーンで吊り上げるというさらなる危
険な行為をしました。その有り得ない状況に強い憤りを持ち、僕もクレ
ーンのワイヤ一に掴まりました。
 直後、作業員4人により、ワイヤーから振りほどかれて、作業船に引
きずり上げられた上に、甲板に押し倒されました。そして、3人がかりで
首や手足を羽交い絞めにされました。その間も、目の前の作業は止ま
ることなく続行され、首や腹部を絞め続けられていたため意識が朦朧と
し、緊急搬送され5日間入院することになりました。中国電力は、僕たち
の行動が過激で違法な妨害行為と主張していますが、中国電力自らが
危険を招いて惹き起こしたものにほかなりません。
 僕は瀬戸内海の沿岸で生まれ育ちました。このふるさとである瀬戸内
海が大好きで、離れることができず、現在は自立して三原市小泉町で
農業をしています。豊かな自然環境や先祖が辛苦して切り開いてきた
土地を守り、何千年とかけて実り得た野菜の種子や、生きるための文
化や叡智を大切に受け継ぎたいと思っています。日々海や山、川の自
然から恵みを受けて暮らしています。先祖が代々繰り返してきた、自然
とともにある地域に根ざした生き方こそが、将来にわたり持続可能で幸
せな暮らしであると改めて実感しています。僕は、大切な命とふるさと
を守ります。それを脅かす原子力発電所を絶対に許す訳にはいかない
のです。
 この裁判が始まってまもなく5年が経過します。地元広島をはじめ、
全国各地のたくさんの方に支えられていますが、裁判の先行きも見通
せないまま、時間的にも金銭的にも拘束されて生活に多大な影響を受
けています。また、僕たち個人からすると大きな権力を持つ中国電力と
いう公益企業により訴えられているということは、想像していた以上に
精神的に大きな負担となっています。僕たちは自分たちが訴えられて
いることに納得がいきません。そもそも、命や生活を守ろうとした行動
が、一企業の利益に対する妨害行為にすり替えられていることは、と
ても悲しいことです。
 なぜ、中国電力は原子力発電所建設の大前提である住民からの理
解を得ようとはせずに、抗議する意見を押さえ込むような争いをはじ
めたのでしょうか。まずは、建設工事を凍結し、裁判を取り下げ、会社
と発電所の不祥事や隠蔽体質を改善し、信頼を回復することからはじ
めるべきではないでしょうか。僕たちは、一消費者として、中国電力に
対し、命や生活、自然環境を大切にして、放射能によって苦しめられ
てきた広島にとって誇れる企業であってほしいと切に願います。



上関原発反対の県民訴訟 第3回公判 [原発]

中国電力が提出している上関原発建設にかかる公有水面埋め立て免許の延長申請の判断を山口県が先送りしているのは違法だと山口県民が訴えています。

この裁判の第三回公判が山口地裁で行われ、原告の意見陳述がありました。
----------------------------------------------------

平成25年(行ウ)第10号 損害賠償等請求事件(住民訴訟)
原 告  河濟盛正ら 外44名
被 告  山口県知事 

            陳 述 書

                                          2014(平成26)年5月7日

山口地方裁判所 御中

                                              原 告 草 地 大 作

 わたしは、2007年4月より山口県防府市にあるキリスト教会にて牧師をしております。今回の裁判が提訴されるにあたり、山口県民の一人として原告に加わりました。
 わたしは、中国電力株式会社が推進する上関原子力発電所(以下、「上関原発」という)建設計画について、2011年3月11日に発生した東日本大震災及び、福島第一原子力発電所(以下、「福島第一原発」という)の事故以前から、建設反対の意志を持っていました。原子力発電所がもたらす放射能汚染や、被曝労働者の増大、また国や電力会社からもたらされる多額の助成金によって地元住民が分断され、それまであったコミュニティが崩壊するなど、決して看過できない様々な問題があることを知っていたからです。しかし、歴代の山口県知事は、これまで「地元上関町民の政策選択を尊重する」という立場を取り続け、他の県民の声を聞こうとはしてきませんでした。それがいかに偏狭な認識であったかについては、福島第一原発事故による放射能汚染被害の実態から明らかであります。この事故を経験してもなお、地元自治体の政策決定だけで原発建設を推進することはできないと思っています。
 わたしの住む防府市は上関原発建設予定地から直線距離で約50キロしか離れておらず、ひとたび事故が起これば、その直接的被害を避けることはできません。放射能に汚染され、故郷を喪失した福島の人々の現状を受け止めるごとに、上関原発は絶対建てさせてはならないとの思いを強くしました。同様の思いを抱く山口県民は相当数に上ることもまた、特に3年前の東日本大震災と福島第一原発事故以降の日々の中で、実感してきました。
 上関原発反対の意思を内外に明らかにする機会の必要性を感じたわたしたちは、福島第一原発事故発生後3年の節目を前に、広く県民に呼びかけ、団体や個人の垣根を一切越えて参集できる集会を開催することを決め、その準備に取りかかりました。そして、今年の3月8日、「上関原発を建てさせない山口県民大集会」(以下、「3.8集会」という)を実行しました。当日は、県内外からおよそ7000もの人々が集い、「上関原発はいらない」との意思を表明しました。この7000人という参加者は、これまで30年以上にわたって続けられてきた上関原発反対運動の歴史において、過去最大規模となりました。このことは、山口県民の「上関原発反対」の意思が、縮小するどころか更なる広がりを見せていることを証明しています。子ども連れの若い人たちから高齢者に至るまで、本当に幅広い世代の参加がありました。これまで一度もこのような集会に参加したことがなく、声を上げられなかった新たな層の参加があったからこそ、3.8集会は7000人という動員を達成できたものと確信しております。
 この集会の事務局長の任を仰せつかり、準備を進める段階においても、多くの山口県民が上関原発の建設に反対していることを知らされました。それは、集会賛同者募集と共に呼びかけられた、山口県知事宛の「『公有水面埋立免許を即刻不許可に!!上関原発建設計画中止!』 を求める署名」を寄せてくださった人々の数にも表れています。今年3月26日に山口県知事に提出された際、その署名数は合計10万6507筆にも上りました。この数には、もちろん県外の署名者も含まれますが、その多くは山口県民によるものでした。3.8集会当日には集えなくとも、署名を通して意思を示してくださった方々がこれだけたくさんおられるという事実は、この裁判の審理においても重要な意味を持つものと思います。
 上関原発建設計画は、断じて認められてはなりません。山口県民の多くが、原発のない故郷の継続を望んでいます。それは、国政選挙などの際になされる世論調査の結果などによっても明らかです。どうか、裁判長におかれましては、山口県民の意思を尊重していただき、前山本繁太郎県知事の上関原発建設を前提とする公有水面埋立免許の延長申請問題に対する行政上の瑕疵の責任を問い、原告勝訴の判決を導き出していただけますよう、心からお願いをいたします。以上をもって、わたしの意見陳述といたします。
-----------------------------------------------------




上関原発を建てさせない山口県民大集会~福島をわすれない さようなら上関原発~ [原発]

3月8日、維新百年記念公園(山口市)で「上関原発を建てさせない山口県民大集会~福島をわすれない さようなら上関原発~」が開かれました。
参加者は7000人。山口県はじまって以来の大規模な反原発集会になりました。


IMG_3588.JPG
司会者の「上関原発はいらない」のかけ声に合わせ、
「NON」と書かれた紙を参加者全員で一斉に上げる参加者。
撮影:上関原発をたてさせない山口県民大集会事務局


第一部 オープニング 高石ともやさん
軽妙な語りで被災地でのコンサートや連れ合いさんとの思い出を話され、いろんな歌を歌われました。
中でも、ベトナム戦争のことを歌った『腰まで泥まみれ』は今の安倍政権を彷彿とさせました。
140308t.jpg

呼びかけ人の挨拶
呼びかけ人は清水敏保さん(上関原発を建てさせない祝島島民の会代表)、田川章次さん(弁護士・県民監査にかかわる「住民訴訟」弁護団長)、那須正幹さん(児童文学作家)の三人。

那須さんは「広島で被爆し放射能の怖さは身に染みている。」と被爆者の立場から原発反対を訴えられました。
DSC08632.jpg


田川さんは住民訴訟の意義を語られました。
DSC08635.jpg

清水さんは「私たち祝島島民は先輩達が守り通してきた美しい海を次の世代に引き継ぐために、30年間上関原発運動を行ってきた。漁業補償金も受け取っていない。供託されたお金を山口県漁業は勝手に引き出し、受け取れ受け取れと迫っている。3月4日も総会の部会を開催しようとしたが、祝島の漁師や皆さんで阻止しすることができた。これからもいろんな卑劣な工作をしてくると思うが、32年間の運動が無駄にならないように頑張る。」と宣言されました。
140308s02.jpg

集会基調提起
 集会の実行委員長の草地さんが「上関原発を建てさせないという思いが山口県だけでなく日本中に、世界に広がりました。しかし、昨年10月の実行委員会の時は不安の方が大きかった。もし人数が集まらなければ上関原発建設計画を逆に後押しするのではと心配だった。その不安は集会が近づくと小さくなり、今日を迎えることができた。祝島の方を中心に30年以上訴えられてきた「上関原発絶対反対」の意思を県内外に示そうではないですか!」と訴えました。
140308ks01.jpg

メインスピーチ
鎌田慧さんは今も続く福島第一原発の大事故に対し「汚染した高濃度の水がどんどん太平洋に向かって流れている。人類に対する敵意。自然に対する敵意。にもかかわらず政府はまだ原発をやろうとしている。大資本の利益のために人命を犠牲にしても原発を推進しようとする。世界に対するうらぎりだ。」と断罪しました。
140308k02.jpgG1.jpg

アーサー・ビナードさんは「1945年8月6日8時15分、濃縮されたウラン235が核分裂の連鎖反応を起こし、沢山の人や他の生き物が命を奪われて、奇跡的に生命を保った人達も終わりのない被爆という重荷を負わされた。大量虐殺という犯罪をおこなったのはボクの母国の政府です。中国電力の本社は爆心地のそばにある。その中国電力は島根原発一号機、二号機で同じ濃縮されたウラン235という物質を使って広島の上空で引き起こされた大量虐殺を鋼鉄の圧力釜の中でピカッと言う形ではなくもっとゆっくりジリジリジリジリとやって、原爆の湯を沸かして、タービンを回して、高圧電線を使って電気を送って、原爆ドームの照明と本社ビルの照明と広島の電気を賄っている。そういうことをやってはいけない。」と言い、原発のことを原爆発電と表現しました。
また「汚染水」ではセシウムやトリチウムなどの放射性物質が含まれているというのが誤魔化されるので、「海殺し」と言おうと提案されました。
そして「上関の戦いは日本の歴史を変える戦い。天下分け目の戦いが維新公園で始まる。日本の歴史を変えることができる。瀬戸内海を殺さない戦いでもある。瀬戸内海を守り、島々を守り、自然を守り政治や経済をやっていこう。」と語られました。
140308a02.jpg


フクシマからの報告
山口県避難移住者の会は「放射能による健康被害というと甲状腺がんだけと思われる方もいるかもいれませんが、甲状腺がんだけではない。心筋梗塞や免疫力の低下など、健康にどういう影響があらわれるか今のところ分かっていない。政府は健康に影響はないと東日本や福島県に多くの子どもをとどめたままでいる。」と放射性物質による健康不安を語られました。
DSC08679.jpg


連帯あいさつ
伊方原発を止める会は「昨年12月1日、雨の中を全国各地から8000人が参加し松山で伊方原発再稼働反対の集会が行われた。雨の中を整然とデモをした。四国電力を被告とした伊方原発差し止め訴訟も行っている。原告は1002名。また23万筆の署名を愛媛県知事に渡した。山口の皆さんと連携しながら戦いを進めていきたい。」と話されました。
140308i01.jpg

平和フォーラム島根は「昨年12月の暮れ、中国電力が島根原発再稼働に向けた申請をしたと報道された。審査に半年くらいかかる。2号機は福島と同じ沸騰水型で審査は遅れるかも知れないが、夏頃には動きがあるのではと警戒している。脱原発して自然エネルギー運動の条例の制定をもとめ署名を集めた。署名は9万を超えた。2月の定例県議会で審議されている。議会では消極的な意見が多く否決されそう。しかしあきらめる訳にはいかない。子どもや孫に何を残してはならないか、何を残すかを考えなければ行けない。7月20日は松江で集会を準備している。御協力を」と話されました。
140308sm.jpg

県民アピール
上関原発を建てさせない祝島島民の会からは4人が壇上に上がりましたた。
山戸孝さんは「今日も仕事を休んでいます。今ヒジキ採りの真っ最中です。先日も県漁業がきました。山口県は埋立免許を失効させません。国も原発を止めると言わない。私たち祝島の者にヒジキを採らせろ! ビワを作らせろ! 漁をさせろ! 中国電力は原発を止めろ!中電は上関原発を白紙撤回しろ。山口県は埋立免許を認めるな。国は原発を止めろ。皆さん力をあわせて頑張りましょう。」と元気よくアピールされました。
140308y01.jpgDSC08700.jpg

そして、「白紙撤回を勝ち取るまでガンバロー! エイ・エイ・オ-」のシュプレヒコールを上げました。
140308O-.jpg

他にも若い方が反原発を訴えました。
DSC08690.jpg

そしていよいよメインイベントの集会パフォーマンスを行いました。
それが一番上の写真です。7000人のパフォーマンスは壮観でした。

 その後、「山口の未来、日本の未来、世界の未来のために、すべての原発をなくしていくために、これからも立ち上がり声を上げていきましょう」という集会宣言を採択し、第一部が終了しました。
DSC08707.JPG


第二部はMCをDON 弥五郎さんが努め、三宅洋平さん、JAHMELIK & FAMILY、こだままこと、NO ∞ 無、Thoughtらによる演奏が続きました。
田名埠頭や田ノ浦などで体を張って上関原発建設反対運動を行ってきた仲間達です。

最後はゼロノミクマによる演奏です。
くまモンがライバルというゼロノミクマは「原発止めるんだモン」といいながら「ふるさと」を演奏しました。


 会場のフェンスには田名埠頭や田ノ浦の闘いへの応援フラッグが飾られていました。
また52のテントが並び、祝島市場や上関の自然を守る会などが特産物や書籍などを売っていました。
「8・6広島青空式典から9・6山口のヒロシマデーへ!連続行動実行委員会」は原爆や岩国・沖縄基地、原発反対運動や一月に全国被爆二世団体連絡協議会が訪れた福島の写真を展示しました。

140308h.jpg
被爆二世の会の旗もたてました。
しかし、実行委より「多くの人々が参加しており旗があると後ろの人が見えないため下ろして欲しい」とアナウンスがあったため倒しました。
実行委の方の心配りに感心しました。

田ノ浦の海の埋め立て免許判断巡る住民訴訟 [原発]

中国電力が上関原発建設計画を目論む田ノ浦の埋立免許の延長申請の判断を、山口県知事が先送りしたのは無効であると山口県民45人が訴訟を起こしました。
2月19日、第二回の口頭弁論が行われ、一人の原告が陳述書を読み上げました。

----------------------------------------------------------------

陳 述 書


山口地方裁判所 御中
                                        2014(平成26)年2月19日
                                               原告 上里恵子

 中国電力による上関原発計画のための公有水面埋立工事竣功期間伸長申請に対し、山口県知事がもし免許されるならば、2013年7月施行の「新規制基準」に抵触する可能性のあることについて,下記のとおり意見を陳述いたします。


1.2013年10月5日に、中国電力から山口県に提出された「埋立工事竣功期間伸長申請書」について意見陳述をさせて頂きます。中電が同申請をした根拠については、申請への県の対応の不当性を糺して原告らが行った監査請求に対し、県が回答した中で明らかにされています。それは「重要電源開発地点の指定に何ら変わりがない」からというものです。本日はこの中電の主張する根拠に対して、その不当性について述べさせていただきます。「重要電源開発地点の指定」とは、2001年に上関原発計画が「電源開発基本計画に組み入れられた」ことを、2005年の制度変更により引き継いだものです。「電源開発基本計画組み入れ」は、電源開発調整審議会を踏襲して行われたものです。電源開発調整審議会に掛けるには前提があり、それは「漁業補償が済んでいること」「環境影響評価が済んでいること」「用地取得が済んでいること」「地元知事の同意があること」となっています。この前提要件、上関原発計画の場合、「知事の同意」以外は要件を満たしていない中で「組み入れ」が行われています。電源開発調整審議会の目的は、当該地に原発を計画する「受け入れ態勢が整っているか」を問うものだと思われますが、当初から不備のあるまま「電源開発基本計画に組み入れられた」ことに注目しなければなりません。殊に用地の取得は「組み入れ」の3年半後であり、「環境影響評価」の調査には 大きな欠落があり、現在も欠落したままです。欠落の内容は、埋め立てて無くなる所の磯・砂浜での動・植物プランクトン、卵、稚仔の調査が無いというものです。このことは、県も中電も認めています。漁業補償が済んでいない状態にあることも県は認めています。この状態で、「電源開発基本計画組み入れ」が決まり、これが実質的な「上関原子力発電所設置決定」として取り扱われることになってゆくのです。2008年、知事が公有水面の埋立を免許するに際し「土地利用計画が確定しており」と免許の理由を述べることが出来たのもこのためでした。しかしながら,まだ「設置許可申請書」は、関係省庁に提出さえ、されていませんでした。

2.さて、知事の埋立免許に示した条件「埋立着工後3年以内に竣功」の期日が迫ってきました。2012年10月6日です。その前日のことでした。中電が「埋立工事竣功期間伸長申請書」を出したのは。この中で、『「重要電源開発地点の指定に何ら変わりがない」から埋立続行を認めよ』と求めている訳です。東京電力福島第一原発の事故により、上関原発計画の埋立工事は中断し、期限内の竣功が叶わなかった事情の下でした。ここで、考えなければいけないこと。現在既設の原発も全て止まっています。再稼働を希望する原発については、すべて規制委員会により稼働の条件が整っているかが問われ、検査を申請しています。上関原発計画はどうでしょうか。ほんとうに「重要電源開発地点の指定に何ら変わりがない」と言っていいのでしょうか。「電源開発基本計画に組み入れられた」時、計画地の地質・地盤状況は解かってはいませんでした。地質・地盤状況が分からないまま、原発を作るための準備である埋立工事をすることは、福島原発における大事故を経験したこの日本で 絶対に許されることではありません。

3.本件原発予定地の地質・地盤状況は、2009年12月に提出された「設置許可申請書」を基に、翌年5月から専門委員の審査に入り、5回の審査を経て、調査不足も指摘され、追加調査が行われていましたが、原発事故のため中断した状態です。つまり、今以て、地盤状況の詳細は不明であり、逆に審査の途中で判ってきた地盤状況は非常に悪いものであると指摘されています。本件原発敷地に存在する破砕帯は、45度の傾きを持ち、厚さは厚い所で8mあり、「すべり面」になることが危惧され、地盤不良を証明するように、中電はボーリングの1本を差し替えています。1号炉炉心部でです。この事実自体は中電も認めています。本件計画地周辺の活断層は、中央構造線に平行に走るものが多数存在し、その地質構造は複雑で「断層群」区分け作業に用いる「産業総合研究所のルールが当てはめられない」とまで審査に当たる専門委員に言われています。「重要電源開発地点の指定に何ら変わりがない」と埋立続行を希望するなど、もっての外の状態です。上関原発計画は、地盤状況が分からなくても設置を決定し、悪い地盤に合わせて、土木技術で原発を設置しようとしてきたこれまでの、この国の原発行政を暴いていると言えるのかも知れません。豆腐の上の原発と言われる軟弱地盤の上の柏崎刈羽原発、地下水に取り囲まれて、周りに井戸を掘らなければならなかった福島第一原発 震源域のド真ん中の浜岡原発、中央構造線直近の伊方原発しかりです。

4.ここで、大切なことを一つ付け加えておきたいと思います。原発そのものについてです。核からエネルギーを取り出すことには、放射能の環境への放出を伴います。厳密に管理する必要があるために、電力会社は「五重の壁」で対応しているといいます。しかし、一旦使用済になった燃料棒は原発サイト、格納容器の外、つまり第四の壁の外で溜まり続けています。エネルギーを取り出す度、ほとんどそのままの重さで放射能レベルが1億倍の毒物と化すのが原発のエネルギーであることを知っておかなければなりません。原発はエネルギー問題ではなく、環境問題であり、「放射能毒 問題」として私たちが引き受けることを要求されているのだと、知らされなくてはなりません。選択を迫られるのは、放射能毒を引き受ける覚悟についてのはずなのです。決してエネルギー問題など ではないのです。

5.以上述べましたように,本件上関原発計画はずさんに進められており,周辺住民にとって極めて危険な存在であるとともに、シビアアクシデントに際しての避難手段は無きに等しい当該地周辺の離島・半島に多数の住民の暮らしがあります。また,「瀬戸内海環境保全特別措置法」第十三条で知事に特別な配慮を義務付けられた、瀬戸内海に本件原発予定地はあり、過酷事故が発生した時には、閉鎖海域でのこととなり、その生態系の破壊など被害は甚大で取り返しのつかないものになります。このような経過から二井元知事が「延長申請は認めない」ことを表明し,山本前知事がこれを受け継ぐと知事選で公約していたのは誠に当然のことでした。政権が変わるや突然この公約は無きがごとく、延長申請への回答を先送りにする 知事の本件措置には、まったく正義がありません。また、当該地への原発設置は公有水面埋立法第四条一、二、三項に抵触する可能性もあります。このような事由から私どもは本件住民訴訟を提起しております。したがって,貴裁判所においては山口県民の切なる願いを認めていただき、共に貴重な自然を尊重し、いのちを守って頂きたく意見を陳述するものです。
                                                    以上

安倍首相、原発再稼働に前向き 「新規立地は考えず」 [原発]



朝日新聞の記事です。
2013年12月27日のKRY山口放送の「スクープアップやまぐち」で安倍首相へのインタビューが放送されました。その時の様子を朝日新聞が記事にしています。

原発の新設・増設はもちろん再稼働も止めて欲しいと思います。

3月8日、「上関原発を建てさせない山口県民大集会」が行われます。
山口県民はもちろん上関原発建設に反対する方ならどなたもご参加くださいますようお願いします。
アーサー・ビナードさんと鎌田彗さんが来られます。

「上関原発を建てさせない山口県民大集会」のFBとブログは以下のとおりです。

https://www.facebook.com/pages/%E4%B8%8A%E9%96%A2%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%82%92%E5%BB%BA%E3%81%A6%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%AA%E3%81%84%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E7%9C%8C%E6%B0%91%E5%A4%A7%E9%9B%86%E4%BC%9A/713651255313009

http://stop-kaminoseki.net/yamaguchi0308/



メッセージを送る